MEME
拍手する黒猫(Black Cat Clapping)
読み:はくしゅするくろねこ
別名:Black Cat Clapping、Clapping Cat、Cat Clapping Meme、拍手して握手を求める黒猫、握手を求める黒猫
人間のような歯と手を持つ黒猫が、にやりと笑って拍手するAI加工動画のミーム。2026年9月のmerkurianinの投稿から広まり、皮肉な称賛、静かにしてほしい場面の騒がしい拍手、心の中の祝福などを表すリアクション素材として使われています。
どんなミーム?
黒猫が二本足で立ち、人間のような歯を見せて笑い、小さな手を打ち合わせて拍手する動画。英語圏では「Black Cat Clapping」や「Clapping Cat」と呼ばれ、誰かへの称賛や、場違いな拍手を表すリアクション素材になっている。
見た目は家で飼われている普通の黒猫なのに、表情と身振りだけが妙に人間らしい。にやりとした顔で拍手し、口を押さえたり、握手を求めるように手を差し出したりする。不気味さと愛嬌が一緒になった動きが、一度見たら忘れにくい。
この猫に短い状況説明を添えると、「自分だったらこう反応する」「隣にこんな人がいたら困る」というネタになる。猫が何を言うかではなく、何に対して拍手しているのかを投稿文で変えるのが、基本の使い方だ。
元ネタはmerkurianinの9月25日の動画
元になったのは、Aleksandr Kimが、merkurianinという名義で2026年9月25日にInstagramへ投稿した短いコメディ動画。食べ物を与えられた黒猫が、立ち上がって笑い、人間のように拍手する。
飼い主に食べ物をもらうという、ペット動画ではおなじみの始まりから、突然、猫の反応が人間のものへ変わる。拍手に加えて手を差し出す仕草まで続くため、単に喜ぶ動物というより、目の前の相手へ丁寧に礼を言う人物のように見える。
投稿にはAIコンテンツの表示が付いている。実在する飼い猫を素材に、笑顔や手、動きを生成・加工したもので、猫が実際に人間の手で拍手する芸を身に付けた映像ではない。9月27日には、制作者がHiggsfieldに言及した制作過程の動画も公開している。
10月21日の確認時点で、元のInstagram投稿には約261万件のいいねが表示されていた。日本で景品獲得の場面に重ねられた投稿よりも前に、海外の猫動画として大きく広まっていた素材だ。
背景を抜くと、どんな場面でも拍手できる
元動画から猫だけを切り出し、別の映像へ重ねるグリーンスクリーン版によって、使い方が広がった。猫がいた部屋を取り除くと、教室やトイレ、画面の隅など、好きな場所へ拍手する役を置ける。
9月28日には、TikTokのasian5767が、切り抜いた猫を使った動画を投稿している。9月30日には、mis2027seniorsが、正解を答えたら隣の相手が拍手し始めた、という文面と組み合わせた例も現れた。
正解すること自体は普通でも、隣でこの猫がにやにやしながら拍手すると、祝っているのか、からかっているのか分からなくなる。いつもの出来事に対して、反応だけが大げさすぎるところが笑いになる。
また、授業をサボって隠れているのに猫が大きな拍手をする、という使い方もある。ここでは称賛の意味より、黙っていてほしいのに目立つ音を出す相手としての役割が強い。同じ拍手でも、背景と一行の説明で、別の困り事を作れる。
日本では「ゲーセン店員の心の中」に
日本で広まった使い方の一つが、0等星(@rettou94)の、ゲームセンターでの接客に重ねた投稿だ。
ゲーセンバイトでお客様が景品獲得された時いつも心の中これ
この文を添えると、猫の拍手は、客が景品を取ったときの店員の内心になる。景品を渡すなどの対応をしながら、心の中では盛大に拍手し、握手までしたくなっている。表に出す反応と内側の盛り上がりの差を、一匹の猫で見せている。
元の映像にゲームセンターが登場するわけではない。食べ物への猫の反応を、客の成功を見守るスタッフの反応へ置き換えた大喜利である。
この使い方では、「心の中」という指定がよく効いている。実際にその場で大きく拍手する姿を撮らなくても、普段の自分にはできないほど大げさな喜びを、猫の動きに引き受けてもらえる。接客の経験を知らない人にも、誰かの成功を内心で祝う感覚として伝わるネタだ。
笑顔と手が、人間らしすぎる
猫がただ前足を動かしているだけなら、かわいい仕草として見られるかもしれない。この動画では、人間のようにそろった歯と、指のある手が加わることで、反応の意味が変わっている。
笑顔はうれしそうでありながら、どこか含みを持って見える。ゆっくりした拍手も、心から褒めているようで、わざとらしい称賛にも見える。その曖昧さが、素直な祝福にも皮肉にも使える理由だ。
握手を求める仕草まで入れると、称賛がさらに大げさになる。ちょっとした出来事なのに、立派な偉業を成し遂げた人を迎えるような反応になり、題材の小ささとの落差も作れる。
猫らしい姿と、人間らしすぎる礼儀が同居しているからこそ、妙に圧のある祝福にも、何かをたくらんでいそうな拍手にも見える。
アニメの場面や、音楽に合わせた編集へ
派生は、日常の一言を添える投稿だけにとどまらない。『ザ・シンプソンズ』の場面と組み合わせたものや、アニメの登場人物に助けられた猫が、お礼のように拍手する編集も生まれている。
こうした動画では、先に出来事を見せ、最後に猫の拍手を出すことで、短い物語の締めにできる。元動画では食べ物をくれた相手への反応だったものが、助けてくれた人物や、思いがけない行動をした相手への反応になる。
音楽を足して、拍手や表情の変化を見せ場にする編集もある。特定の台詞を知らなくても、顔と動きだけで反応が分かるため、言語を越えて別の映像へ移しやすい素材だ。
現在の使い方
基本は、誰に、何のために拍手しているかを、短い文章や直前の映像で決めることだ。すごいことをした相手なら祝福になり、大したことをしていない相手なら大げさな称賛になり、静かな場面なら騒がしい同伴者になる。
ゲーセン店員の例のように「心の中の自分」として使えば、表には出さない感情も見せられる。猫の表情や動きを毎回作り替えなくても、状況を一つ足すだけで違う冗談になる。その使い回しやすさと、人間らしすぎる愛嬌が、「拍手する黒猫」の面白さだ。
出典・参考
- https://www.instagram.com/reel/DdtWc0qIbdH/
- https://www.instagram.com/merkurianin/reel/DdyCZmEoept/
- https://www.tiktok.com/@merkurianin/video/7689433455318387975
- https://www.tiktok.com/@asian5767/video/7690722850595982606
- https://www.tiktok.com/@mis2027seniors/video/7691202142966697236
- https://knowyourmeme.com/memes/black-cat-clapping
- https://trending.knowyourmeme.com/editorials/guides/what-is-the-black-cat-clapping-meme-the-origin-of-the-viral-ai-cat-memes-explained
- https://knowyourmeme.com/editorials/meme-review/the-weekly-meme-roundup-rumpelstiltskin-black-cat-clapping-game-merging-and-more
- https://ngntipkolamrenang.twstalker.com/Ryurarin_