ミーム大百科ネットミームの由来と広がりをたどる
← 検索結果へ戻る

MEME

自己防衛おじさん

読み:じこぼうえいおじさん

別名:自己防衛おじさん、自己防衛、投資、あと海外移住、自己防衛おじ、自己防衛の人

年金問題の街頭インタビューで「自己防衛」と語った男性の通称。2016年の放送が2018年に再注目され、画像コラージュや本人出演CMへ広がったミーム。

画像未設定

どんな人物?

年金問題についての街頭インタビューで、年金に頼らず「自己防衛。投資。海外移住」と備えを列挙した男性の通称です。長髪とひげ、印象的な目元、断言する話し方が注目され、映像の切り抜きや二次創作の題材になりました。

本人は「占い師の鉄平。」として活動しています。「自己防衛おじさん」はネット上で付いた呼び名で、テレビ番組が設定した架空の人物ではありません。

元のインタビューと流行の時期

2018年3月のJ-CASTニュースの本人取材によると、元になったのはJR新橋駅のSL広場で行われた報道番組のインタビューです。年金を当てにする考えに疑問を示し、投資や海外移住、日本脱出などの言葉を挙げました。報道で紹介された発言は、将来への備えについて答えたものです。

その映像が放送されたのは2016年12月ですが、ネットで大きく注目されたのは2018年3月初旬でした。放送直後に同時進行で流行したのではなく、1年以上前の映像が掘り起こされた事例です。

J-CASTは2018年3月16日に本人へ取材しています。本人は知人からの連絡で話題を知り、自分が映像の男性だと名乗り出たといいます。同取材では、以前は500人弱だったTwitterのフォロワーが急増したことも語られています。

どんな二次創作になった?

当時の本人取材では、イラスト化に加え、『仮面ライダー』シリーズの変身アイテムを身に着けた画像コラージュが作られていたことも紹介されています。顔立ちや語り口を特撮の登場人物に見立て、日常の街頭インタビューを変身前の決め場面のように読む遊びです。

本人は、映像を止める瞬間によって見え方が変わることに戸惑いつつも、取材で二次創作への不快感はないと説明しました。ネットで作られた人物像と、実際に取材へ応じた本人の受け答えの両方が知られるようになった点も、このミームの経緯の一部です。

面白さの仕組み

短い名詞を区切って並べる話し方は、字幕付きの一枚の画像でも勢いが伝わります。「自己防衛」という普通の言葉が、表情や間の取り方と合わさることで、何かの生存戦略を語る登場人物の決め台詞のように響きます。

そのため、元の年金問題から離れた場面でも、備えを強い口調で説く人物として見立てやすくなっています。ここでの面白さは、話題の内容だけでなく、顔、字幕、語り方を一組として思い出せることにあります。

本人出演の公式CM

2019年10月には、漫画『異世界おじさん』第3巻のCMへ本人が出演しました。KADOKAWA公式チャンネルのロング版は、街頭インタビュー風の画面で異世界について語る構成です。動画の説明欄も、出演者を「自己防衛おじさん【占い師の鉄平。】」と明記しています。

これは第三者が元映像の台詞を差し替えた画像コラージュとは異なり、本人が出演する新しい広告映像です。元の取材の話し方を別の話題へ移すというミームの構造が、公式の宣伝にも取り入れられました。

別の街頭インタビューへの登場

2020年10月5日には、TBS系『Nスタ』が横浜・山下公園の異臭騒ぎを伝えた際、「異臭を感じた男性」として再びインタビューに登場しました。翌日のJ-CASTニュースも同一人物の出演として報道しています。これは2016年の映像の再放送ではなく、別の出来事について新たに答えたものです。すでに顔と通称が共有されていたため、新しい取材映像もミームを知る人に認識されました。

参考資料

0累計

出典・参考