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ドラゴンボールが元ネタのミーム一覧!元ネタ解説
『ドラゴンボール』が元ネタのミーム7選。戦闘力の台詞やクリリンへの叫び、ヤムチャの姿、マカンコウサッポウ、雨の中の悟空とベジータなどの元ネタと広がりを紹介する。
公開 2026年10月17日 / 更新 2026年10月17日
ドラゴンボールが元ネタのミーム一覧!元ネタ解説
少ない数字を見て「たったの5か」と嘆き、大きな数字を「私の戦闘力は530000です」と堂々と宣言する。『ドラゴンボール』のミームは、宇宙規模の戦いや強敵の威圧感を、日常の小さな出来事へ持ち込める。台詞の一部を替えるだけで、得点、仕事量、失敗談まで戦闘のように語れるのが面白い。
『ドラゴンボール』は、孫悟空の冒険と戦いを描く、鳥山明の漫画とそのアニメ作品だ。ネットでは名台詞の引用に加え、倒れたポーズの再現、必殺技の名前を借りた写真遊び、ファンアートの描き替えも広がっている。
ここでは7つのミームを、台詞、姿、構図の違いから紹介する。サイヤ人編やナメック星での戦いなど、人物の生死を含む本編の展開にも触れていこう。
この記事で紹介するミーム
| ミーム | 元ネタの種類 | ネットでの使われ方 |
|---|---|---|
| 戦闘力…たったの5か…ゴミめ… | ラディッツの台詞 | 小さな数字への落胆、見下す口調のパロディ |
| ここからが本当の地獄だ | ベジータの台詞に由来する表現 | 難関突破後に、さらに厳しい段階が始まる予告 |
| 私の戦闘力は530000です | フリーザが強さを明かす台詞 | 桁違いの規模や、誇れない大きな数字の自虐 |
| クリリンのことかーっ!!!!! | 悟空の怒りの叫び | 対象の名前を替えた反応、ものまね |
| ヤムチャしやがって… | 倒れたヤムチャの姿と言葉遊び | 無茶な挑戦や消耗を大げさに悼む反応 |
| マカンコウサッポウ | 技名を借りた写真遊び | 見えない力で周囲が吹き飛ぶ場面の再現 |
| Goku_and_Vegeta_in_the_Rain | 悟空とベジータのファンアート | 対照的な二人を別キャラクターへ描き替える |
『ドラゴンボール』が元ネタのミーム7選
1. 戦闘力…たったの5か…ゴミめ…
少ない数値を見て、強敵のような口調で冷たく評価する台詞。「戦闘力」や「5」を別の語句へ替えれば、得点、人数、残り容量などを大げさに嘆くネタになる。
元ネタは、悟空の兄・ラディッツが地球へ来た場面だ。原作第195話で、宇宙船の落下を見て近づいた農作業中の男性に対し、ラディッツは片目に装着する測定器「スカウター」で戦闘力を調べる。表示された数値が5で、それを見下すのがこの台詞である。
普通の地球人と宇宙から来た戦士の差を、ひとつの数字で見せる場面だった。銃を持つ男性を前にしても余裕を崩さない態度が、ラディッツの恐ろしさにつながる。
ネットでは、自分の低い得点や少ない残量に添えることで、自分を見下す宇宙人まで演じられる。「私の戦闘力は530000です」が大きな数で圧倒するなら、こちらは小さな数で落胆させる。同じ戦闘力の仕組みを、逆向きの誇張へ使うミームだ。
2. ここからが本当の地獄だ
一つの難関を越え、ほっとした直後に、さらに大変な段階が待っていると告げる表現。「大変だった」では終わらず、今までの苦労はまだ序の口だったと示す。
由来は、ナメック星でベジータがギニュー特戦隊と戦う場面だ。悟飯とクリリンを超能力で追い詰めたグルドを、ベジータが倒す。しかし次に控えるのは、さらに強いリクームである。強気なベジータ自身が先の戦いの厳しさを認めるため、危機を脱したばかりなのに安心できない。『ドラゴンボール改』では第30話が、この戦いの流れを描いている。
ネットでは、ゲームの連戦や試験、締切前の作業などへ当てはめる。資料を集め終えたのに、そこから大量の原稿を書かなければならない、といった段階の切り替わりと相性がよい。
「これからが本当の地獄だ」という表記でも使われ、険しい顔のベジータの画像やAAが添えられる。山場を越えた喜びを、その先の負担でひっくり返すのが、このミームの持ち味だ。
3. 私の戦闘力は530000です
フリーザが、自分の強さを桁違いの数値で明かす台詞。威圧的な内容を落ち着いた丁寧語で告げるため、大声を出さなくても相手との格の違いが伝わる。
元の相手は、悟空ではなくナメック星の戦士ネイルだ。最長老を守るネイルが時間を稼ごうとする中、フリーザはその強さを認めながら、自分の戦闘力が53万だと明かす。ネイルの戦闘力は4万2000。十分に強い相手を褒めたうえで、それを大幅に上回る数値を示すやり取りで、『ドラゴンボール改』では第33話で描かれた。
53万は、この場面の変身前の姿の数値であり、フリーザの強さの上限ではない。それでも一言の印象が強く、ネットでは「53万」という数字だけでフリーザを連想させる。
語句や数字を替え、得点や件数を誇るほか、未処理の仕事や積み上がったファイルの量を宣言する自虐にもできる。立派ではない数字なのに、フリーザの余裕ある口調で話すことで可笑しさが生まれる。「私の」「です」という丁寧な言い方も、数字と同じくらい大切な目印だ。
4. クリリンのことかーっ!!!!!
遠回しに言われた対象が誰なのかを問い返し、怒りを爆発させる叫び。声を張り上げる勢いが印象的で、「○○のことかーっ!」と名前を替える使い方や、悟空のものまねにもつながっている。
元ネタは、ナメック星で悟空がフリーザと戦う場面だ。クリリンを殺された悟空は、すでに超サイヤ人に覚醒している。その後、フリーザが殺した相手を「あの地球人」と呼んで挑発し、悟空がクリリンのことなのかと激怒する。原作では第323話に当たり、覚醒の瞬間の台詞とは別の場面である。
単なる大声の怒りではなく、相手のぼかした言い方を聞き、何を指しているか分かった一拍がある。ネットで名前を替える場合も、その流れを残すと元のやり取りに近づく。
たとえば、台詞の構造を借りた創作なら、食べてしまった物を「あの甘いやつ」と呼ぶ相手へ、「限定プリンのことかーっ!」と返せる。親友への侮辱に激怒する場面の熱量を、身近な出来事へそのまま移す、大げさな反応として成立する。
5. ヤムチャしやがって…
「無茶しやがって」と「ヤムチャ」を掛けた、ネット上の言葉遊び。失敗した人や力尽きたような姿へ、戦死を悼むような調子で添える。作中で仲間が発した台詞ではない。
姿の元ネタは、サイヤ人編で栽培マンの自爆に巻き込まれたヤムチャだ。地面のくぼみに、体を丸めて横たわる構図がよく知られる。ヤムチャは戦いで優位に立っていたが、倒し切れていなかった栽培マンにしがみつかれ、不意の自爆を受ける。
ネットでは、無謀な挑戦に失敗したことを言葉だけで表すほか、写真やイラストで倒れたポーズを再現する。くぼみと丸まった体の形が残れば、別の人物でもヤムチャの場面を連想できる。日常の場所で同じ姿になると、そこだけ戦闘の跡のように見える。
倒れた姿は公式フィギュアにもなり、ポーズそのものが場面を伝える目印として定着した。ミームでは無茶や失敗のたとえになるが、本編で何もできず一方的に負けたという話ではない。元の戦いと、その後に付いた言葉遊びを分けて見ると、キャラクターの描かれ方もつかみやすい。
6. マカンコウサッポウ
中心の一人が必殺技を放ち、周囲の人たちがその力で吹き飛ばされたように見せる写真遊び。攻撃役が構え、受け手が一斉に跳んだ瞬間を撮ると、ビームを描き足さなくても、見えない力が働いたように見える。
2013年3月25日の女子高校生の投稿を火付け役に広まり、海外でも話題になった。名前はピッコロの技「魔貫光殺砲」から来ているが、写真の定番ポーズは原作の動作とは異なる。
本来の魔貫光殺砲は、額に二本の指を当てて気を溜め、一点へ集中した攻撃を放つ技だ。ピッコロは悟空を倒すために編み出したが、ラディッツとの戦いでは悟空との共闘に使う。一方、写真では、指先からの攻撃を忠実に再現するより、中心の一人に大勢が吹き飛ばされる絵面を作る。
一人の構えと周囲の反応を合わせるだけで、普通の場所が必殺技の舞台になる。作品の技名を借りつつ、参加する人が自分たちの体で場面を作るミームだ。海外では似た写真が、『ストリートファイター』の技名に由来する「HADOUKEN(波動拳)」とも呼ばれ、同じ写真の型が別作品の技名でも楽しまれた。
7. Goku_and_Vegeta_in_the_Rain
「雨の中の悟空とベジータ」と呼ばれる、ファンアートの描き替えミーム。手前ではベジータが真面目な顔で立ち、後ろでは悟空が上を向いて口を開け、舌で雨を受けている。
元絵の作者は@diz_korall_DB。2023年4月に投稿された絵が、2024年10月に別の描き手による再描画をきっかけとして、さまざまな二人組へ置き換えられた。公式アニメを切り抜いた画面ではなく、ファンの一枚絵から広がった構図である。
同じ雨の中にいるのに、一人は深刻そうで、もう一人は無邪気に楽しんでいる。この反応の違いだけで、二人の性格や関係が伝わる。元の構図を残して人物を替えれば、真面目な人物と自由な人物、考え込む人物とおどける人物といった組み合わせを描ける。
台詞を知らなくても、雨、前後の配置、表情と姿勢からネタをつかめるのが特徴だ。どの二人を当てはめ、顔や服をどう描き直すかに、描き手の人物解釈が表れる。名台詞をまねるミームとは違い、構図そのものが共通の言葉になる。
おわりに
いかがだっただろうか。『ドラゴンボール』のミームには、数値や名前を差し替えるだけで使える台詞から、姿を再現する写真、二人の関係を移すファンアートまで、いくつもの形がある。強敵の余裕、追い詰められた表情、怒りの熱量が、作品の外でも一目で伝わる素材になっている。
気になったものは、個別記事で元の場面や派生もたどってみてほしい。誰への言葉だったのか、どんな戦いの後だったのか、どこからがファンの創作なのかを知ると、短い台詞や有名なポーズにも、新たな可笑しさが見えてくるはずだ。