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ワンピースが元ネタのミーム一覧!元ネタ解説
『ONE PIECE』が元ネタのミーム6選。ルフィの怒声、敗北者じゃけぇ、シャンクスのじゃんけん、イクイクの実、帝京平成大学などの由来と使われ方を紹介する。
公開 2026年10月17日 / 更新 2026年10月17日
ワンピースが元ネタのミーム一覧!元ネタ解説
「何やってんだお前ェっ!!!!」と全力で突っ込み、「取り消せよ…今の言葉…!」と大げさに反論する。『ONE PIECE』の台詞は、仲間を守る怒りや譲れない思いを、そのまま日常の会話へ持ち込める。一方で、じゃんけんや大学CMをきっかけに生まれた、戦いとは離れたミームもある。
『ONE PIECE(ワンピース)』は、海賊王を目指すモンキー・D・ルフィと仲間たちの冒険を描く、尾田栄一郎の漫画とそのアニメ作品だ。ミームの素材は本編の台詞に限らず、映画の宣伝用映像や、出演声優が担当した広告音声にも広がっている。
ここでは6つのミームを紹介する。エニエス・ロビー編やマリンフォード頂上戦争編の場面、エルバフ編の能力設定にも触れながら、原作の出来事とネットでの改変を見比べていこう。
この記事で紹介するミーム
| ミーム | 元ネタの種類 | ネットでの使われ方 |
|---|---|---|
| 何やってんだお前ェっ!!!! | ルフィの怒声 | 失敗や奇妙な行動への全力のツッコミ |
| 敗北者じゃけぇ | 赤犬が白ひげを侮辱する台詞 | 挑発役と反論役による会話の再現 |
| 取り消せよ…今の言葉…! | エースの反論 | 好きなものを悪く言われたときの反応 |
| シャンクス めざましじゃんけん | 公式の番組コラボ映像 | 大物海賊と朝のじゃんけんの落差を楽しむ編集 |
| イクイクの実 | 本編に登場する正式な能力名 | 名前の響きと実際の能力の違いを面白がる反応 |
| 帝京平成大学 | 大学の店内CMを使った音MAD | 声優の声とアニメ映像、音楽の組み合わせ |
『ONE PIECE』が元ネタのミーム6選
1. 何やってんだお前ェっ!!!!
ルフィの怒声を、誰かの失敗や意味不明な行動へのツッコミに使うミーム。直前に奇妙な画像や動画を置くだけで、ルフィがそれを全力で叱っているような流れになる。「ウソップ! 何やってんだお前ェっ!」と、ウソップが怒られる改変も知られている。
ただし、漫画の元の場面で怒りを向けている相手はロブ・ルッチだ。原作44巻・第420話で、ルッチが壁を破壊し、仲間たちの通る地下通路へ海水を流れ込ませる。仲間の命を危険にさらす行為に、ルフィが激怒する場面である。アニメでは第302話「ロビン解放! ルフィ対ルッチ頂上決戦」に当たる。
また、劇場版『ONE PIECE STAMPEDE』にも、ルフィが同じ言葉をダグラス・バレットへ向ける場面がある。こちらはウソップが傷つけられたことへの怒りに関わる。漫画のコマと映画の音声は、同じ言い回しを含む別の素材であり、どちらもウソップ本人の失敗を叱る場面ではない。
ミームでは、その深刻な怒りの向き先を替える。小さな操作ミスや不可解な行動に、仲間の危機と同じ熱量で反応するところが可笑しい。相手の名前を替えれば別の人物にも当てはまり、自分の失敗を自分で叱るオチにもできる。
2. 敗北者じゃけぇ
海軍大将・赤犬が、白ひげを侮辱した台詞。赤犬の特徴的な「じゃけぇ」という語尾とともに、相手の大切なものをわざと低く評価する、挑発役の言葉として使われる。
元ネタは原作58巻・第573話。マリンフォード頂上戦争で、白ひげが仲間たちに撤退を命じる中、赤犬は白ひげを、海賊王になれなかった過去の時代の敗北者としてあざ笑う。白ひげを父と慕うエースは、その言葉に足を止めてしまう。アニメでは第482話「火をも焼き尽くす能力 赤犬非情の追撃」で描かれた。
「敗北者」と呼ばれた直接の相手は、エースではなく白ひげだ。大切な人物を悪く言われたエースが反応することで、挑発、反論、周囲の制止という一続きの会話になる。赤犬の評価が、そのまま作品全体の結論という意味でもない。
ネットでは対象を好きな作品、好物、古い機種などへ替え、大げさな言い争いを演じる。相手が「取り消せよ」と返せば、そのまま次の台詞へつながる。コラ画像だけでなく、音声を組み替えた「敗北者ラップ」のような動画にも広がり、一言の悪口から会話やリズムを作れる素材になった。
3. 取り消せよ…今の言葉…!
白ひげを侮辱されたエースが、赤犬へ発言の撤回を求める台詞。「敗北者じゃけぇ」と同じ原作58巻・第573話のやり取りで、こちらは挑発に反応する側の言葉だ。
エースにとって白ひげは、単なる船長ではなく、「オヤジ」と慕う大切な人物である。自分への悪口だけならともかく、その名誉を傷つける言葉は聞き流せない。逃げなければならない場面で足を止めるほどの思いが、この短い反論に表れている。
ミームでは、自分の推しや好物を悪く言われたときに持ち出す。直前の発言が「敗北者」でなくても、低評価や悪口を受けて一言返すだけで成立する。些細な好みの違いに、本編の切迫した怒りを重ねる大げささが面白い。
息を切らす書き出しや、気に障った言葉を問い返す流れを添えると、元の場面らしさが強まる。別の人が「のるなエース! 戻れ!」と止めれば、挑発に乗る人と止める人まで配役できる。「敗北者じゃけぇ」とセットでも、一言だけの反応でも使える、会話の続きが作りやすいミームだ。
4. シャンクス めざましじゃんけん
シャンクスが手のひらを掲げ、「おれはパーを出したぞ」と告げる短い映像。大物海賊が朝の情報番組のじゃんけんに登場し、その結果を堂々と報告する姿が素材になった。
元は2022年8月の映画『ONE PIECE FILM RED』公開に合わせた、『めざましテレビ』との公式コラボだ。「めざましじゃんけん」用に制作されたオリジナルアニメーションに、麦わらの一味やウタ、シャンクスが出演した。映画の戦闘場面を切り抜いたものでも、ファンが架空の番組を作ったものでもない。
出した手を知らせているだけなのに、シャンクスの声と態度だと、重大な決断を報告する場面のように聞こえる。戦場での大物感が平和な朝のじゃんけんへ持ち込まれ、内容と雰囲気の釣り合わなさが笑いになる。
映像や音声を別の場面につないだり、同じ手を出す別のキャラクターと比べたりする編集へも広がった。短い台詞とパーの形がそろっているため、断片でも元の場面を思い出しやすい。じゃんけんの結果そのものより、シャンクスがその一言を言うことが見どころになるミームである。
5. イクイクの実
名前だけを聞くとファンの冗談に思えるが、「イクイクの実」は本編に登場する正式な悪魔の実だ。「イク」を二度繰り返す響きが性的な別の意味も連想させ、実際の能力との違いがネタになった。
食べたのは、エルバフの「フクロウの図書館」で館長を務めるフクロウ・ビブロ。自分の縄張りに入ったものを、無機物に限って巨大化できる。人間が扱う大きさの本も、巨人たちが読めるサイズへ変わるため、図書館の仕組みに関わる能力である。
能力名が明かされるのは原作第1135話「友の盃」で、単行本では112巻に収録されている。名前の語感から連想されるような性的な能力ではなく、「育成」を思わせる、物を大きくする力だ。
面白さは、公式の名前をそのまま示すだけで「本当にそんな実があるのか」という驚きが生まれる点にある。吹き出しや画像を改変しなくても、名前と説明の組み合わせがネタになる。ファンが考えたウソバレの技名とは、成り立ちが逆の例だ。
6. 帝京平成大学
「帝京平成大学のここがすごい!」などの大学紹介CMを、音楽に合わせて刻み、『ONE PIECE』の映像へ重ねた音MADのミーム。チョッパーやナミが、突然大学の宣伝を始めたように聞こえる編集が特徴だ。
元の音声は、ファミリーマートで流れていた帝京平成大学の店内CMである。チョッパー役の大谷育江を起用したCMは2020年に、ナミ役の岡村明美を起用したCMは2022年に発表された。キャラクターの声としてなじみのある声優が大学を紹介するため、アニメ映像と重ねると、まるで本人が語っているように見える。
代表的な作品には、2021年の「ノリノリチョッパー」と、2022年の「テイキョウ・ヘイセィ・ダイガク」がある。前者は『ブルーアーカイブ』のBGM「Unwelcome School」、後者は「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ」を使ったもので、同じ大学CMが素材でも、曲や編集の形式は異なる。
短く区切られた紹介文や力強い「帝京魂!」は、音楽の拍へ乗せると、説明ではなく掛け声や歌のように聞こえる。大学名の反復と、キャラクターが普段は言わない広告文の組み合わせが耳に残る。本編の台詞からではなく、声優の広告仕事とファンの映像編集が結び付いて広がったミームだ。
おわりに
いかがだっただろうか。『ONE PIECE』のミームは、仲間を守る怒声や譲れない思いを、日常のツッコミや言い争いへ移すものだけではない。公式のじゃんけん映像、悪魔の実の名前、大学CMの音声まで、人物の声や作品の仕組みを知っているからこそ通じる遊びがある。
気になったネタは、個別記事で元の場面や派生も見てみてほしい。本来は誰に向けた言葉なのか、映像や声はどこから来たのかを知ると、ネットで組み替えられた後の可笑しさも、よりはっきりと見えてくるはずだ。