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ポケモンが元ネタのミーム一覧!元ネタ解説
ポケモンが元ネタのミーム16選。受験パルキア、ニャオハ立つな、ギャルヤドン、パモさん構文、VSダークライなどの由来と、原作・実況・二次創作のつながりを紹介する。
公開 2026年10月17日 / 更新 2026年10月17日
ポケモンが元ネタのミーム一覧!元ネタ解説
進化しても四足歩行のままでいてほしい。ゲームの何気ない台詞が、ギャルの会話に聞こえる。合格の喜びを叫ぶ人が、伝説のポケモンに見えてくる。ポケモンのミームは、ゲームの中だけでなく、実況、ファンの漫画、テレビの取材映像からも生まれている。
『ポケットモンスター』は、ポケモンを仲間にし、育て、冒険するゲームを中心に、アニメやカードゲームなどへ広がるシリーズだ。姿、鳴き声、進化といった共通の知識があるため、別の出来事へ重ねたときにも連想が伝わりやすい。
ここでは16件を紹介する。公式の描写に対する反応、作者ごとの二次創作、映画名から生まれた構文などを、それぞれのきっかけから見ていこう。
この記事で紹介するミーム
| 生まれた場面・遊び方 | 主なミーム | 掲載数 |
|---|---|---|
| 合格発表の叫び声を見立てる | 受験パルキア、ゼルネアス受験生 | 2 |
| 進化後の姿を心配する | ポムケン立つな、ニャオハ立つな | 2 |
| 話し方から人物像を想像する | ギャルヤドン、ギャルフシギダネ | 2 |
| 漫画や実況の表現を楽しむ | イマソ刈りメタモン、ナガノラッタ、パモさん構文 | 3 |
| 他作品や現実の暮らしへつなげる | ヌオダス、ポケモンと生活、ポケチャヌプコロ | 3 |
| 画像・映画名・回答音声を使う | フラダリクソコラグランプリ、VSダークライ、ダークライ | 3 |
| 販促企画がネットの話題になる | ポケモンハッピーセット | 1 |
ポケモンが元ネタのミーム16選
1. 受験パルキア
高校入試の合格発表で、取材を受けた生徒が喜びを絶叫する映像。その声をパルキアの鳴き声へ見立て、「受験パルキア」「パルキア兄貴」と呼ぶようになった。
起点として知られるのは、2019年の合格発表の映像だ。ニュースの質問に答える穏やかな流れから、大きな叫び声へ一気に切り替わる。取材映像の真面目な雰囲気と、突然ポケモンを連想させる声との落差が印象に残る。
翌年以降にも合格を叫ぶ受験生が現れ、「歴代」「後継者」として面白がられた。一人の声が切り抜かれるだけでなく、次の合格発表で再現される型になったミームである。「パルキア」は視聴者の付けた愛称であり、全員が最初からものまねを意図していたという意味ではない。
2. ゼルネアス受験生
合格発表で喜びを叫ぶ受験生のうち、2022年の映像に付いた個別の愛称。「受験パルキア」の系譜では四代目とも呼ばれるが、その声は別の伝説のポケモン、ゼルネアスに見立てられた。
叫ぶ前には、喜びが大きすぎるので叫んでもよいかと尋ね、取材側が応じるやり取りがある。丁寧に許可を求めてから思い切り叫ぶため、前後を続けて見ると、緊張から解放された喜びと声の勢いの両方が伝わる。
シリーズ全体を指す「受験パルキア」と、特定の映像を指す「ゼルネアス受験生」が重なっている例だ。前の年の映像を知る人には、「今年も現れた」に加え、「今度は違うポケモンだ」という続編のような楽しみが生まれる。
3. ポムケン立つな
『ポケットモンスター ウインド・ウェーブ』で発表された、こいぬポケモン・ポムケンに、進化しても四足歩行の姿を保ってほしいと願う言い回し。2026年2月のお披露目直後から使われた。
下敷きにあるのは、2022年の「ニャオハ立つな」だ。動物らしい姿に愛着を持ったファンが、人型に近い進化形になるかもしれないと、まだ見ぬ未来を心配する。その名前だけを新しいパートナーへ入れ替えている。
ポムケンを嫌う言葉ではなく、発表されたばかりなのに早くも見た目へ感情移入した反応である。進化情報を伝える台詞ではなく、「このかわいさを残してほしい」という願いと、以前の進化予想をもう一度繰り返す遊びが重なっている。
4. ギャルヤドン
ヤドンを、気だるげで親しみやすいギャルとして想像する呼び名。きっかけは『ぽこ あ ポケモン』の発売前映像で、ヤドンが語尾を伸ばしながら話す様子だった。
のんびりしたポケモンの口調を、人間のギャルの話し方へ読み替えると、同じ台詞から違う人物像が見えてくる。2025年11月には呼び名と擬人化イラストが広まり、ヤドンの姿を飾る絵から、人間風の少女に描き直す作品まで生まれた。
発売後には、一人称が「オデ」だと分かり、想像していた印象との違いも話題になった。そこからも解釈が続いた点に、公式の短い描写へファンが人物像を重ねる、このミームらしさが表れている。
5. ポケモンハッピーセット
ここで扱うのは、2025年8月のマクドナルドのポケモン企画と、特典カードをめぐる騒動だ。決まった台詞の改変というより、商品名が大量購入や食品廃棄を語る象徴として繰り返された話題である。
おもちゃ付きのセットは8月8日から販売され、カードの週末プレゼントは翌9日から予定されていた。カード目当ての大量購入や早期の配布終了が注目され、食品の放置・廃棄への批判も広がった。
子ども向けの食事と、収集や転売の対象になる特典が結び付いたことで、「誰のための商品か」という議論になった。「ハッピー」という名前と騒動の落差も、皮肉な言及につながっている。過去から続くポケモンのハッピーセット全般を、一つの出来事として呼んでいるわけではない。
6. イマソ刈りメタモン
作家イマソ刈りが描く、メタモンとトレーナーを中心にした二次創作の通称。特定の一言を差し替える構文ではなく、作者の描く表情ややり取りを、続き物として楽しむタイプの話題だ。
「トレーナーとメタモン」「けんかメタモン」などの作品があり、一つのコマから知る人も、前から関係を追っている人もいる。変身するポケモンという共通の設定に、作者独自の反応や物語が加わっている。
作者名とセットで呼ぶことで、種族全体のメタモンではなく、「この描き手のメタモン」が好きだと伝えられる。切り抜かれた表情だけでなく、前後の漫画を読むと、何に反応している顔なのかまで見えてくる。
7. ナガノラッタ
『ちいかわ』の作者ナガノが、カードゲームアプリ『ポケポケ』の体験漫画に描いたラッタ。「もうさァッ 無理だよ ルールわかんないんだからさァッ」という弱音と、切迫した表情が知られている。
元は2024年11月の投稿だ。遊び方に不慣れなプレイヤーと、その対戦に出されるポケモンの温度差が描かれる。強敵への恐怖だけでなく、仕組みを分からないまま戦わされる切実さが、ラッタの訴えになっている。
ネットでは、慣れない作業やゲームについていけない気持ちを代弁する。「さァッ」という息の詰まるような調子を残し、分からない対象を替える改変もできる。ゲーム内のラッタの台詞ではなく、ナガノの漫画表現から広がったミームだ。
8. パモさん構文
「Oh! パモさん床の隙間の汚れWatch……カワイイカワイイね」をもとにした構文。実況者ジャック・オ・蘭たんの『ポケモン バイオレット』実況から生まれた。
床を見ているようなパモへ、セイジ先生をまねる調子で言葉を付けた場面が元ネタだ。ゲームのキャラクターが実際にこの文を発するのではなく、実況者が口調を借りている。
対象を「さん」付けし、何を見ているかを細かく説明した後、かわいさを繰り返し褒める。日本語に唐突な英語が混ざるリズムも目印になる。パモや観察対象を入れ替えれば、動物やぬいぐるみの何気ない仕草を、必要以上に愛おしむ文章として使える。
9. ヌオダス
ヌオーと、『ウマ娘 プリティーダービー』のダイワスカーレットを並べる非公式クロスオーバー。ヌオーの名前と、ダイワスカーレットの略称「ダスカ」を組み合わせている。
発端は2022年5月、ブロガーのゲムぼく。の家族旅行の記事へ届いた「ヌオーよりダイワスカーレットの方が好き」という返信だ。旅行の話に突然関係のない比較が持ち込まれ、その脈絡のなさが面白がられた。
本来はどちらが好きかという比較だったのに、やがて二人が一緒にいる絵や物語へ変わっていく。力の抜けたヌオーと勝ち気なダイワスカーレットの違いも、組み合わせを描く材料になった。公式で接点がある二人ではなく、場違いな返信から関係そのものが生まれた例である。
10. ニャオハ立つな
四足歩行の子猫のようなニャオハに、進化後も猫らしい雰囲気を残してほしいと願うフレーズ。『スカーレット・バイオレット』発売前の2022年に広まった。
背景には、同じ猫がモチーフのニャビーが、最終的に二足歩行のガオガエンへ進化した前例がある。「立つ」は一瞬後ろ足で立つことより、人型に近いデザインへ変わることを心配する言葉だった。ところが配信に二足歩行の着ぐるみが現れ、文字どおり先に立ってしまったこともネタになった。
発売後の最終進化マスカーニャは二足歩行だが、立つかどうかと、その姿を好きになるかは別の話である。進化を予想する言葉から、進化させずに冒険する遊び方や、次の四足ポケモンへの「立つな」へも型が引き継がれた。
11. ポケモンと生活
ポケモンが自分の家や町にいたら、どのような日常になるかを想像するハッシュタグ。「#ポケモンと生活」を付けた絵、短文、ぬいぐるみの写真などが、2020年1月に話題になった。
冒険や対戦の強さではなく、部屋の広さ、通学路、家事といった生活の条件へポケモンを迎え入れる。大きさや体質、技を考えると、便利なことだけでなく、一緒に暮らす難しさまで創作の種になる。
同じ画像の使い回しではなく、「ポケモンのいる暮らし」という前提を共有して、それぞれ違う場面を作れるのが特徴だ。身近な生活を出発点にできるため、絵を描く人も写真を撮る人も参加できる。
12. ポケチャヌプコロ
「ポケモン」と、漫画『ゴールデンカムイ』で知られる「ウコチャヌプコロ」を混ぜた、下ネタを含むファンの俗語。性的な関係をほのめかす語呂合わせで、ゲーム中の用語ではない。
2021年8月、『Pokémon LEGENDS アルセウス』の新情報と『ゴールデンカムイ』の無料公開が重なる時期に共有された。ヒスイ地方の自然や衣装から別作品を連想する遊びの中で、二つの語の響きが結び付いた。
二作品の公式コラボや、現実の文化を説明する言葉ではなく、漫画の文脈を借りた露悪的な造語である。二作品を一緒に描く普通のクロスオーバー全体が、この性的な冗談を意味するわけでもない。
13. フラダリクソコラグランプリ
『ポケットモンスター X・Y』のフラダリを、別の写真や絵へ合成する画像投稿の遊び。2013年のゲーム発売後に広まり、ハッシュタグ付きで共有された。
フレア団のボスであるフラダリは、赤く大きく広がった髪と真顔の立ち姿が目立つ。物語では深刻な役割を持つ人物なのに、ネットでは全く関係のない場所へ突然現れる素材になる。その場違いさが笑いになる。
わざと雑に見える輪郭や極端な大きさまで楽しむため、きれいに背景へなじませる必要もない。どこへ置いても本人だと分かる外見と、妙な場面でも崩れない真顔が目印だ。「グランプリ」は参加型の投稿を呼ぶ言葉で、公式大会の名前ではない。
14. VSダークライ
「A VS B VSダークライ」と、二者の対立へ無関係なダークライを付け足す構文。前の二枠を入れ替え、最後だけを固定すると、どんな小さな争いも映画の対決のようになる。
元の型は、2007年の映画『ディアルガVSパルキアVSダークライ』の題名だ。映画の三つの名前の並びを取り出し、人物同士の争いや、自分の中の相反する気持ちへ移している。
「早く寝たい自分VS続きを遊びたい自分VSダークライ」のように、最後で急に話の規模と前提が変わる。ダークライがなぜ巻き込まれたのかを説明しないことも含めた冗談で、高校生クイズの回答音声を使うネタとは別の型である。
15. ダークライ
こちらはポケモンそのものの紹介ではなく、2007年の「高校生クイズ」で、浦和高校の参加者が「ダークライ」と答える場面を使った音MADのミームだ。
元の問題は映画の題名に関するもので、「ディアルガ対パルキア」に続く名前を答える正答の場面だった。突然ふざけてポケモンの名を叫んだ映像でも、誤答の場面でもない。
短くはっきりした回答が、繰り返しや音程変更で音楽の一部になる。同じ大会の「らき☆すた」という別の回答と組み合わせた動画も知られる。映画名の並びを借りる「VSダークライ」と同じ作品へつながるが、こちらの中心は回答者の声と表情である。
16. ギャルフシギダネ
『ぽこ あ ポケモン』で、一人称「ウチ」を使い、親しげに話すフシギダネを、ギャルに見立てた呼び名。2026年3月の発売後に、台詞や振る舞いへの反応から広がった。
発売前の「ギャルヤドン」と同じく、先にあるのはゲーム内の言葉遣いだ。そこへファンが人間の人物像を重ね、服装や髪型を考える擬人化や、元の姿のままの会話へ広げている。
ヤドンに重ねられた気だるさと、フシギダネから感じる親しみやすさには違いがある。同じ「ギャル」の一語でも、どの台詞や仕草からそう見えるかが楽しみになる。ファンの描く姿や性格が、シリーズのフシギダネ全員に共通する公式設定になったわけではない。
おわりに
いかがだっただろうか。ポケモンのミームは、姿や鳴き声を別の出来事へ見立てたり、ゲームの短い台詞から人物像を膨らませたりすることで広がっている。公式の作品に、実況者、漫画家、投稿者それぞれの表現が重なっている点も特徴だ。
気になったものは、個別記事で元の映像や漫画、派生の流れもたどってみてほしい。同じポケモンの名前でも、誰のどんな表現を指しているかが分かると、短い構文や一枚の絵の面白さを、もう少し細かく楽しめるはずだ。